ドローン国家資格『一等・二等無人航空機操縦士』の学科試験は難しい?

今回は一等および二等無人航空機操縦士の学科試験を受けたときの感想をお伝えします。
結果としては、無事に一回で合格できました。

まず学科試験を受験するには、
ドローン情報基盤システム(DIPS)個人アカウントにて技能証明申請者番号を取得します。
※技能証明申請者番号は実技試験を受講する際にも必要となります。
指定試験機関のHPにて試験申込システムのアカウント登録をします。
受験資格の確認や学科試験の申込手続きをすすめます。
学科試験のCBT運営会社プロメトリックのHPにて、試験日程・場所の申込を行います。
少し手続きに時間がかかります。

学科試験日に、試験会場に出向いて、パソコンで回答するCBT方式となっています。

学科試験の形式は、
一等は試験時間75分・問題70問(三肢択一式)で合格基準は、正答率90%程度。
二等は試験時間30分・問題50問(三肢択一式)で合格基準は、正答率80%程度となっております。

まず二等については、国土交通省のHPに掲載されている『無人航空機の飛行の安全に関する教則』を理解していれば、合格基準はクリアできると思います。
ドローン初学者にとっては、教則を3回から5回ほど目を通して、教則内に出てくる専門用語を理解できる知識は必要になってきます。(例えば、特定飛行とは?カテゴリーって何?エルロン?ピッチ?などです。またドローン以外の航空機とヘリコプターの特性や、気象の理解も必要です。)
勉強時間は10時間はしっかりと知識を詰め込んで試験に挑んでいただけたら大丈夫だと思います。
ただ
30分で50問を回答しないといけないので、問題を早く読み、正しいものはどれか?間違っているものどれか?と早く理解することが重要です。※二等は計算問題は出題されません。

一等については、正直なところ簡単ではありませんでした。
業務で、一から飛行の許可取り、飛行計画、リスク管理を普段からしっかりされている方が、教則を3回ほど目を通されて、計算問題を落とさなければ、なんとか合格できるのかなと思う難易度でした。
講師でも学科講習をeラーニングでなく、しっかり対面で行える知識がない方でないと合格は厳しいのではないかと思います。
合格基準が問題70問で正答率90%程度なので、8問間違えば不合格となります。
計算問題は5問出題されました。計算が苦手な方もおられると思いますが、教則に記載されている5つの公式を覚えて、数字の当てはめができれば大丈夫です。安心してください。
文章問題は、二等試験範囲のどれが一番正しいか?間違っているものはどれか?と問われる正誤問題と、一等試験特有になりますが、実際に飛行させるシチュエーションを挙げられて、リスク回避、軽減するにはどの選択が一番適しているかといった少し長文の問題が出てきます。
どっちも正解じゃないのかな?と思えるようなややこしい問題が、私の場合は5問程ありましたので悩まされました。そのときは、より安全で、よりリスクや被害が少ない方を選択するようにしました。

みなさまも学科試験挑まれるときは、頑張ってください。

このような感じで、講習開催運営する立場として、国家資格学科試験の内容も理解しております。
みなさまが学科試験を受けられる前に対策などもお伝えすることもさせていただいておりので、資格取得するため講習を受けられたい方がおられましたら、お申し込み、お問い合わせいただけたらと思います!

ちなみこのような感じの問題がありました‥

問題)高度50m上空で、回転翼航空機マルチコプター(GNSSがONの状態)がプロポのスティックを操作していないのに、一定の方向に一定の速度で移動している、何が原因と考えられるか?
・風で流された。
・コンパスの異常が発生した。
・スティックのトリム調整が何かしらの原因で突如設定が変わった。

ちょっと意地悪じゃないですか‥  /( ̄▽ ̄)/

 

 

 

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